ウチのNexus 5Xが故障して起動しなくなってしまったので、その症状と修理について簡単に記録を残しておきます。
症状
机に置いていたところ突然再起動がかかり、起動時のアニメーションで「フリーズ→再起動」を繰り返すブートループ状態に陥り、正常に起動しなくなってしまいました。
初期化(Factory Reset)を行うと正常に起動したりしなかったりするものの、結局またブートループ状態になってしまうため、Factory Resetでは根本的な問題の解決には至りませんでした。
修理
どうもネットで検索をかけたところ、2017年の後半ぐらい?から、「Googleストアから購入した国内正規品のSIMフリー版Nexus 5X」であれば、無償でLGが修理を行っているようです。
無償なら修理に出さない手はないので、イチかバチかLGに送ってみたところ、確かに1円も掛からずに修理されて返ってきました。(着払いで送ったので本当に1円も掛かっていない)
ということで、ブートループするようになってしまったNexus 5X(Googleストア購入品)が無償で修理(基板交換)されて返ってきました やったね pic.twitter.com/rQTzt5f8G6
— はんぺん (@hnpn914) 2018年3月13日
「Googleストアから購入した国内正規品のSIMフリー版Nexus 5X」であれば無償修理になるっぽいので、ブートループ状態になってしまったNexus 5Xをお持ちの方はLGのサポートに連絡してみると良いかもしれません。
なお、ドコモ版/Y!モバイル版や、Amazon等で投げ売りされていた海外版ではどのような対応になるのか不明である点にはご注意ください。
ブートループの原因と一時的な対処方法
※以下で紹介している情報は上級者向けとなります。書いてあることがよく分からない方は自力で何とかしようとせず、普通にLGへ修理に出してください。
Snapdragon 808はパワーのあるCortex-A57が2コアと、非力ながらも省電力なCortex-A53が4コアの、計6コア(ヘキサコア)で構成されているSoCです。しかしながらCortex-A57はスマホのような小さな筐体に収めるには発熱がひどく、そのA57を4コア積んでいるS810では発熱に対する評価が非常に悪いです。(S810をクロックダウンして載せたり、あえてS808を採用したメーカーがあったほど)
真相は不明であるものの、その発熱によってA57コア付近のハンダがクラックするんだかA57コア付近のシリコンそのものが損傷するんだかしてブートループするようになる、という説がネット上では主流です。
そのため、A57側を無効化したカーネルを焼いてそこを回避する、というアプローチがブートループの解決手段とされています。
やってみた
運の良いことにウチのNexus 5XはBootloader Unlockedだったので、fastbootで以下のカーネルをサクッと焼くだけでした。
Bootloader Lockedの場合、「正常に起動できない」→「 "OEMロック解除" をオンにできない」→「永遠にBootloader Unlockできない」→「カーネルを焼けない」という状況になるので手の施しようがないっぽいです。
結果
半分直ったけど半分壊れたままでした。
どんな状態かというと、「起動後10分ぐらいは普通に使えるものの、突然フリーズして再起動するので通常使用は無理」という感じです。
データの救出がせいぜいだと思います。